2026年4月10日(金) 岩手県北上市・夏油高原スキー場にフリースクールの子どもたちを招き、 CHILL 2026 snowboard program を行いました。
雨の夏油高原に響いた歓声――
4月10日、金曜日。春の気配が混じる夏油高原スキー場は、あいにくの雨に包まれていた。
しかし、どんよりとした雨雲を吹き飛ばすほどの熱気と歓声が、そこには満ちあふれていた。
この日、岩手県盛岡市から16名、そして遠く宮城県気仙沼市から12名、計28名のフリースクールの子どもたちがゲレンデに招待された。
彼らを迎えるのは、このイベントのために全国からボランティアとして駆けつけたインストラクターたち。スタッフも含め、総勢40名におよぶ大きなチームが、子どもたちにスノーボードの魅力を伝えるために集結したのだ。
コンディションは決してベストとは言えなかった。容赦なく降り続く雨。それでも、一歩ゲレンデに踏み出した子どもたちの瞳は輝いていた。冷たい雨をものともせず、何度も転び、そして立ち上がり、雪の上を滑り降りていく。全身で冬の終わりとはしゃぐ彼らの無邪気な姿は、サポートする私たちの胸を激しく揺さぶった。ボードを始めたばかりのあの頃、純粋に雪と戯れていた「初心」を思い出させてくれる、そんな清々しい感動がそこにはあった。
滑り終えた後の楽しみは、夏油高原スキー場のご厚意によって用意された特別なランチタイムだった。好きなメニューを自由に選べるスタイルに、子どもたちの興奮は最高潮に達した。温かい食事を囲みながら交わされる笑顔は、冷えた身体を芯から温めていく。
「Chill」が繋いだ、子どもたちの特別な一日
また、遠路はるばる足を運んでくれた宮城のフリースクールの一行とは、前夜から宿泊を共にしていた。夜が更けるまで語り合った時間は、お互いの背景や想いを深く理解し合える、かけがえのない財産となった。
この素晴らしい時間は、決して一過性のイベントではない。スノーボード界のレジェンド、ジェイク・バートンとドナ・カーペンターが立ち上げた「Chill」の精神は、いまや世界中に広がり、日本でも阪神淡路大震災という困難の歴史を乗り越えながら、長年引き継がれてきた。ボードを通じて子どもたちに自信と可能性を届ける――その青い炎は、ここ東北の地でも確実に燃え広がっている。

「また来シーズンも、必ずここで会おう」
子どもたちと固い約束を交わし、イベントは幕を閉じた。来年も、その先も。私たちはこの場所で、子どもたちの未来を滑り続けさせていく。
ボランティアリーダー
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